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28.口臭の治療 |
歯周病の悪化や内臓疾患等で起こった病的な口臭や、加齢等で生じた口臭には治療が効果的です。
口臭の中でも「自臭症」といった自分の臭いにマイナス面を感じ対人関係等に支障をきたす場合、カウンセリングなどメンタル面の治療が必要な場合もあります。先述の病的な口臭の治療は歯科医院でも行うことができます。
まずは口臭のタイプを探り、口臭の度合いをいろいろな角度から調べます。問診やカウンセリングも行い、臭いを感じ取る機械で測定したり、他人から見た口臭の度合いも調べます。
口臭は、歯周病や内臓疾患のほか、ドライマウス(口腔乾燥症)でも起こりますので、検査の結果を総合判断し口臭の発生理由に応じた治療を行っていきます。歯周病が疑われる方に関しては、歯周病の検査も合わせて行います。歯周病が主な原因の場合は歯周病治療を行います。口腔乾燥症の治療を行うなども原因を排除する治療を併せて行っていきます。
口臭自体を絶つ治療としては、原因となる疾病が快方に向かえば次第に口臭も軽減されていきますが、塩化亜鉛の水溶液を用いてうがいをし、口臭の原因物質でもある揮発性硫黄ガスと塩化亜鉛を結合させて臭いのもとを阻害させる治療も行います。
口臭の原因は、既往症を治療するための薬品の副作用で起こる場合もあります。特に抗うつ剤や血圧降下のお薬などで起こりやすいといわれています。口腔乾燥症も引き起こしやすく、口腔乾燥症が進行すると口臭もひどくなりますし、カンジダ感染症にも罹りやすくなります。
人工唾液を用いたり、口腔保湿剤などを用いて口腔内の乾燥を防ぐだけでも口臭を断ち切ることができます。
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