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29.歯槽膿漏とは |
最近では口腔内の病気を総称して「歯周病」と呼ぶようになりましたが、以前は「歯槽膿漏」と言われていました。歯槽膿漏をいう言葉を使わずに、歯周病といいかえるようになったと考えておくといいでしょう。
歯槽膿漏は漢字を見てもわかるように「膿が漏れる」症状になった歯肉を指す、と言うと分かりやすいかもしれません。歯周病の病態は必ずしも「膿が漏れる」状況だけではないので、歯周病と改められるようになりました。
歯槽膿漏と歯周病はイコールであると考えるべきでしょう。まだすべての方に「歯周病」という言葉が浸透しているとは限らず、歯槽膿漏と告げると納得する方もいるために、歯科医師が言い直すこともあります。
歯槽膿漏も歯周病も生活習慣病の一つとして認められていますので、診断を受けた際には腰を据えて歯科医師・歯科衛生士とタッグを組んで治療に向き合いましょう。
歯槽膿漏が進行していくと他の生活習慣病を引き起こしたり、既往症の生活習慣病を悪化させてしまうことも懸念されます。正しい口腔ケアを会得して、毎日ちょっとの時間を口腔ケアに割いてこれ以上歯槽膿漏を悪化させないことが大切になります。
歯周病ケアの一つとして歯磨き粉や、マウスウオッシュなどを用いて、口腔内に歯石や歯垢をつくらない努力をすることが必要になります。また歯科衛生士の指導のもとで歯磨きのブラッシング指導を受けたり、一部の歯科医院で取り入れている歯肉マッサージなどをお願いすると歯茎のメンテナンスにつながるでしょう。
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