口臭治療という言葉があるように、基本的には口臭は、治療の対象となる病気といえますが、
病気だと悩む前に知って頂きたいのは、あらゆる生き物は“臭い”を発するのは、自然な事だということです。
ここで、口臭には、大きく分けて2種類ある事を知って下さい。
「病的口臭」と「生理的口臭」です。
先ほど、説明いたしましたが、生き物に臭いがあるのは自然な事なのです。
お口の臭いでいうと、“生理的口臭”というものがそれにあたります。
つまり、多少の口臭は、誰にでもあるということです。
口臭を“ゼロ”にする必要はありませんし、それは不可能な事です
人から「口臭がする」と指摘されると、どうしても気になってしまうものですが、
あまり過剰に受け止めない方がいい場合もあります。
それでも生理的口臭を気にするなら、ガムを噛む事で唾液が分泌され口臭は出にくくなるでしょう。
このときのガムは、ショ糖の入っていないシュガーレスガム(キシリトールガム)をおすすめいたしますが、
カロリーの取りすぎに注意して下さいね。
“早朝口臭”という歯科専門用語もあります。
口や内臓に異常がない健康な人でも、朝に起床したばかりは、どうしても口臭があるものです。
これは自然な事です。早朝口臭の原因は、就寝時に唾液の分泌が減るためで、
起床後、時間が経てば口臭は自然におさまります。
歯科医院に「口臭が気になる」といって口臭治療を希望し、
来院する方の一部に“生理的口臭を気にしすぎているだけの健康な人”もいます。
過剰な心配はしないほうが良いかも知れません。
もちろん、“31.口臭治療をしよう”で説明したように、治療の必要な“病的口臭”もありますので、
その場合は、口臭外来のある歯科医院で歯科医師の診断を受け、歯科医師や歯科衛生士の指導に従っうことをおすすめいたします。
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