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17.歯周病と口臭 |
歯周病のおもな症状として口臭も挙げられます。
歯周病菌が死滅して腐敗したり、歯垢や歯石が蓄積している口の中では、生きた歯周病菌がアンモニア臭のガスを発生させ、強い口臭となることもあります。
口臭は自分では気づかないことがほとんどで、他人からの指摘によって気付くパターンが多いといわれています。朝、起きた時に口の中がネバついたり、正しいブラッシング法で歯磨きを行わない方は歯周病を疑ってみましょう。
口臭のみであれば、歯科医で歯石・歯垢除去の施術を受けたり、歯茎をマッサージして血行を良くするだけでもだいぶ改善されます。食後には必ず歯磨きをする習慣をつけることでも歯垢の発生を抑えることができます。
歯磨きができない場合は、市販のマウスウオッシュを用いるだけでもだいぶ違うでしょう。また舌の上が真っ白になっている場合、舌用のブラシを使って舌の上に蓄積された舌苔を掃除することで口臭の症状が良くなることもあります。
口臭は歯周病だけが原因で起こる症状ではないことを念頭に入れておく必要があります。内臓疾患が悪化して口臭を引き起こしたり、便秘・消化不良などが原因で口臭がキツくなることもあります。毎日の生活習慣を改めて規則正しい食生活や睡眠時間を確保することでも口臭は緩和されることもあります。
口臭は他人は全く気付かないけれど自分が強く気にしてしまい、対人関係にも影響を及ぼすことがあります。潔癖症や強迫神経症などといった精神的な疾患もあり、歯周病や内臓疾患等が認められないけれど、自身の口臭が気になって普段の生活に支障をきたしてしまう場合もあります。こちらの場合はメンタルケアが必要になりますので、心療内科等を受診するようになります。
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